魚自慢や、焼き物自慢の居酒屋さんで試して欲しいのが、ぶりかまの塩焼き。食べたことのない方なら、目から鱗が落ちるはずです。「焼き魚ってこんなに美味しいんだ!」って。ぶりかまというのはぶりのエラの下側の部分、エラの下側の胸鰭(胸ビレ)がついた部分、胸ビレから腹ビレにかけての部分になります。見た目農機具の「鎌」に似ているところから名付けられました。魚のよく動く部分なので、脂身と筋肉とのバランスに優れ旨味はたっぷり。まぐろかま、さけかまなどと並んで、食通の舌を唸らせます。骨部分が多いので可食部はやや少なめではありますが、旨味に優れているため「ぶり大根」や「ぶりつゆ(ぶりのあら汁)」でも力を発揮します。しかも、安い。スーパーでもよく見かけるんじゃないかと思います。今回は「ぶりかまの塩焼き」で美味い日本酒を堪能したいと思います。

調理方法は難しくないんですが、下処理が重要なのでそちらをしっかり覚えてください。買ってきた「ぶりかま」は水で良く下洗いをして、血合い、汚れ、鱗を落としてください。これをやらないと食べにくく生臭いです。流水で取れる範囲でOKです。次に軽く両面に塩をして、1枚あたり小さじ1くらいの酒をまぶし15分くらいボールなどに置いてください。そこからは家庭事情が違いますので焼き方さまざまなんですが、僕は両面にしっかり塩胡椒を振り、アルミホイルの上で身→皮の順で弱火で様子を見ながらフライパンで焼き上げます。身がそこそこ厚いのでパサパサになりませんからじっくりいきましょう。汁が出てきますので、キッチンペーパーでたまに吸わせながら狐色に焼き上げます。目安10〜15分です。生焼けにならないように気をつけて。さぁ、焼き上がりましたよ、日本酒でも、ビールでも、ハイボールでも。素敵なひと時をお過ごしくださいね。

レモンと、大根おろしをたっぷり添えて醤油ちょい垂らしでどうぞ!

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