麻婆豆腐の衝撃冷めやらず、基本の「き」で紹介した鉄板レシピ「スパゲティミートソース」も見直してみることにしました。甘さが際立つのがいやで、国産の生トマトではなく缶入り他国産の「ホールトマト」を使っていたのですが、もしかしたら、僕は勘違いをしていたのかもしれない。確かに、物によっては甘さが前に出たり、辛さが前に出たりすると美味しくない料理も数多くあります。でも、iketchのレシピの数なんてたかがしれてます。「これ、当たり前」と思ったらそこで終わりなんですよね。もっと美味しくなるかも、と一歩を踏み出して初めて見えてくる世界もあるはず。やってみよう、時間はあるし、食べられないことはないだろうと思い立ちました。生のトマトを用いる煮込みはミネストローネくらいのiketch(それでもカットトマト缶を使っちゃうくらいです)。シーホンシーチャオジーダン(卵とトマトの炒め物)のように一部生トマトを用いるレパートリーはあるんですが、生の場合は基本そのままか、サラダでそれ以外は缶詰を使用していました。「やってみんべ」これ大事だよなと作り終えて思いました。「トマトの果汁感、果肉感、すごいじゃん...」。もちろん、以前紹介したレシピは否定しませんし、普段はあれでしたから問題はありません。でも、生のトマトの難しさ、とにかく甘さが前に出てしまう。今回はケチャップを加えて塩味や強い酸味をプラスし、うまく調整しましたがまだまだ改良しなければいけない課題はたくさんあります。今年中に決着がつくとは思いませんが、生のトマトを使ったレシピを探して勉強したいと思いました。新しいレシピを探すのと同じくらい大切なこと。それは「自らのレシピを見つめ直すこと」なのかもしれません。


