さてさて、フランスの調理法として「ムニエル(小麦粉をまぶしてバターで焼く)」「ソテー(バターやオリーブオイルなどで炒める)」と紹介してきたんですが最後は「ポワレ」をいってみましょう。ざっくり言うと「蒸し焼き」です。ただ、「アロゼ」という調理方法とセットになっていますのでこちらから説明します。arroser(アロゼ)とは、ポワレの途中でフライパンの中の油やバターなどをかける工程を指します。フランス語で「水をまく」を意味し、食材から出た肉汁や脂などをかけながら焼くことから名付けられました。旨みが凝縮された肉汁や脂などをかけることで、食材の風味がより豊かでジューシーに仕上がります。アロゼをしながら表面をカリカリに焼き上げる今の調理法が築き上げられたのは、1970年代頃とされています。「新しい料理」を意味する「ヌーベル・キュイジーヌ」というスタイルが広まったことがきっかけです。伝統的なフランス料理の濃厚な味付けから、素材の味や風味を活かす調理法が加わり、現在のポワレの形が誕生しました。僕も最初はポークソテーにしようかと考えていたんですが、試験によく出る「ムニエル、ソテー、ポワレ」のうちポワレだけ紹介しないのもなんだかな〜 とやってみました。真鱈がまだ1枚残っていたのでこれを使って、爽やかなレモンソース添えの「白身魚のポワレレモンソース」を作ります。外カリ、中ジュワはフランス人も好きな食べ方なんですね。では、いってみましょう!

レモンバターの風味に乗せて、美味しいポワレができました。白身魚の味付けがシンプルですので、色々なソースが合わせられます。こういうのも知恵なんでしょうね。

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