9:00頃に某インターから圏央道に入り、厚木PAで小休止。大井松田インターで東名高速に乗り換え静岡御殿場方面を目指します。天気は快晴。富士山を視野に入れながら、考えていたことは「今回の旅のテーマ」。前回も触れた通り、静岡県には少なからず因縁があるiketchですから、その機会に恵まれたことに感謝しつつ、神様や仏様がいたとして「ここへどうして自分を導いたのか、何に気づかせたいのか、何を伝えたいのか」を知らなければならないなと思ったんです。「流離うんであって、彷徨ってはいけない」。今回は美味しい、プロの料理をいただきました。子供の頃に食べさせてもらった「いろんな料理がいっぱいだ〜」ではない、料理の道を歩く自分が食べる「懐石料理」とは一体どういうものなのか。幼い頃に見た熱海や伊豆、沼津、三島の光景が今の自分にどう映りどんな感動をもたらすのか。そして、今月のテーマである「梅とわさびで春を待つ」料理に気づきが得られるのか。このブログを通してお伝えしていければな、と思いました。
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その一発目は、念願の「伊豆わさびミュージアム」です。静岡三島に本社を置くわさびの老舗山本食品さんが運営する「わさびを、もっと、おもしろく」のコンセプトを具現化した博物館であり、ショップです。係の方に案内され、入口からわさびの収穫様子が体験できる1/1ジオラマの通路を歩いて行くと「甘いわさびの香り」が迎えてくれました。

「だよね、これなんだよ。ツーンと来ないんだよわさびって」
ぶつぶつ独り言を言うiketchは許可ありきの場所でカメラのシャッター切りまくりでした。係の方も笑ってましたよ(ミュージアム係の方、はしゃいでごめんなさい)。本物のわさびの香りって甘いんです。もう長らく忘れてました。和食に麺料理経験者でしょ、本当ならiketchは「わさび」を誰よりも知っていなきゃいけないはずなんですよ。慣れすぎてました、「生わさび」という名の西洋わさびに。本来西洋わさびはホースラディッシュ、ワサビダイコンをさし、肉料理、ローストビーフにおろして用いたり、辛味のあるソースのベースに使います。その使い方なら問題ないのですが、iketchはどうにも和食との相性に疑問が残ります。強いんですよ、香りと辛味が。前話でも話した通り「白身魚の刺身、寿司」に使用すると淡い味わいの食材が完全に負けちゃいます。当然、そばも然りです。小さな釘を打つのに巨大なハンマーを使う感じです。本わさびの含有量を増やしたいところですが、そうなるとコストが跳ね上がる。こればかりは「わさびがもっと簡単に栽培でき、かつ量産できる環境ができない」と解決しません。今回は「いいわさび」を使って料理をいくつか紹介していきますが、今ある廉価わさびチューブも利用しやすいレシピを考えなきゃいけないな〜 と思ったiketchでした。
