子供の頃、麦ご飯とか雑穀ご飯とか、家や給食で出ると心が躍ったものでした。いつもの白飯と違う特別感と、独特の食感と風味。いつも食べてるおかずに合わせてもやはり、何かが違う。弟や親父はあまり好きではなかったようで食べないんですが、僕はおかわりの回数も一杯分増えてました。祖母は「〇〇くんは、こういうご飯が好きだね」と喜んでました。今は健康だのなんだのとで食べる方がほとんどだと思うんですが、僕は単に「好きだから」なんです。まず、お腹に軽い。これが一番大きい。いっぱい食べられる! もうそれが嬉しいんですね。それと白米とは違う独特の食感と風味です。もちろん明治や大正を田舎で生きた方々とは、生きてる時代が違いますから昭和生まれの僕には「珍しい」ってのも手伝っていると思います。祖父母の頃は戦時中でしたし、本当は白米を食べたくても食べられないからの選択肢だったはずでしょうし。でも、同じものを日々食べ続けるっていうのはある意味苦痛でもあります。日々しなければならないこと(食事)だからこそ出てくる「あんなものが食べたい」という欲もあります。いい時代になったなと、そこについては思います。食べたいものを選択でき、かつ入手できる世の中に日本はなりましたから。飽食の時代と言われて久しい現代だからこそ、古来の人々の知恵や工夫、健康の考え方に触れてみる機会が訪れたんじゃないかと、僕は思っています。たいそうなことを言ってますが、「軽い、素朴、美味しい」だから「麦飯」という結論です。ご飯が軽い分、小さいおそばをつけてみました。夕飯時ならこれでOK、女性の方なら市販の春雨スープ(ヌードル)なんかと組み合わせると美容や健康増進にバッチリ! 皆さんが素朴な食事に触れ、目まぐるしい忙しさからいっときの離脱ができることを願ってやみません。

白米でももちろんOKですが、大和芋とろろは食べ応えがあるので麦飯の方がバランスが良いです。
もち麦は食感が軽く、食物繊維も玄米の4倍! 白米に混ぜ込んでぜひ一度ご賞味を!
とろろはあえて薄味です。お好みの醤油をかけてお召し上がりください。
市販の乾そばを1/2量湯がいて、めんつゆと簡単な薬味で調理しました。

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