さて、2月度の「流離の台所」いかがだったでしょうか? 料理もあれこれだったんですけど、「孤独のグルメ」風、「少年探偵団」風と、歳がバレる構成にも取り組んでみました。際限なく展開したんですが「どうせ、最後のまとめで軟着陸すればOKだ(そんな気持ちでやってはダメ)」くらいのノリで「美味しい、楽しい、継続できる」だけブレないようにやってみました。個人的には「広げすぎたかな、でも、これくらいのヤンチャもありだな」と思える1ヶ月でした。
仕事も繁盛店なのでまぁ、利益が出ないってことはないんですが、お客様の来店も少なくセールをとにかく繋いでこれでもかってくらいで切り抜けました。がむしゃらって時に必要だと思うんです。今ある自分のキャパシティがそれで一気に広がったりはしません。でも、やらなきゃ伸びしろって作れないんです。仮説、実験、挑戦、検証... これの繰り返しなんだよな、結局。iketchはそう思います。

焦らず、腐らず、諦めず、数字出るまでコツコツと。
これが信条。それを信じてやっていたら相棒のかつお節がそばにやってきてくれました。店で「いぶりがっこチーズ」なんてやってますが、白ワインが美味しいやつですよね? 白ワインの提供数も増えてます。もちろん日本酒もドンとこいです。かつお節がこんなことを言うんです。

「手伝おうか、iketch? うまいもの作ろうよ! いいアイデアあるんだろう?」
クリームチーズとたくあんのおかか和えはそんな経緯から生まれました。いぶりがっこに負けない強い香りを、醤油とかつおぶしの力で作り出す。なんかカッコよくないですか? 安い白ワインでしたが、間違いなく美味しくいただけました。これ教えていかなきゃ、これうまいやつだもん。日々精進。