旨いかつおだしを使った料理も色々あるんですが、元蕎麦屋店長としては、やはり「鴨汁そば」を推したいところ。ところが高いハードルがありまして、まず、生の鴨肉が身近に売ってないこと。仮に売っていたとして、匂いと加熱時のアクの処理が大変だということです。年の瀬も迫ってきて、年越しそば代わりにパパッと作りたいのに躊躇してしまいますよね。そこで「合鴨ロースト」を使っていきます。これなら、チルドや冷凍で手に入れられる。何より既に加工済みですから独特の匂いも抑えられアクもほとんど出ません。心配なのは脂分。そのまま煮込むとつゆにしか旨味が溶けないので軽く火入れし脂を出し、その脂をネギに絡めることで風味を高めます。これで旨味とコクもつゆ全体に広がりバッチリです。後できるなら甘いネギを使ってください(深谷ねぎなど)。かつおだし、本かえし、脂と旨味を引き出した鴨肉、旨味を吸ったネギ... コクのあるつゆが旨い、お店レベルのクオリティをご家庭で!

コク深い熱々のつゆで食す「鴨汁そば」。薬味にゆずと生姜、蕎麦湯も添えて。
2枚目は「鴨汁うどん」でいただきますよ。最後のお楽しみはつけ汁を蕎麦湯で薄めてズズッと。
合鴨加工品は軽く火入れして脂と旨みを出しておきます。その脂でねぎを炒めるのがポイント!

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