和ご飯やそのおかずになるものをメインで紹介した先月の「流離の台所」なんですが、今月はちょっと趣を変えていってみましょう。そんなわけで、香ばしくて美味しい「キムチ焼き飯」です。ところで(炒飯ではなくて)と毎回入れているんですが、作り方が違うからなんです。「炒飯」と書くように、字の如く「飯を炒める料理」です。一方焼き飯は「焼」の文字が入っているように「飯を焼く料理」です。 また、卵を入れてからご飯を入れて炒めるチャーハンと違って、焼き飯は卵を後から入れます。これも絶対的な定義ではなく、ふわっとしたルールです。ただ、お店で「炒飯」を作ってきた自分として「大量の油を使う」「高火力」「鍋を振って炒める」っていうのが家ではどうも実現できません。コンロの火力が家庭用はどうしても弱いので、大量の油を使って鍋をふると冷めてしまい、油まみれのべちゃっとした出来上がりになります。当然美味しくないです。「iketch、家で美味しい炒飯ってどう作るの?」と言われると「お店で食べるか、冷凍食品の方が美味しい」と答えざるを得ません。イメージというか手順で言うと油を卵で吸わせつつ、ご飯を絡め揚げ焼きにし、水分を飛ばしながら、米の周りをコーティングする流れです。焼き飯は卵など具材を焼いておき取り出し、米を香ばしく焼きます。その後、具材を炒め合わせます。確かに「炒飯」ではありません。無理やり再現して「?」な料理を作るよりも、楽しく、美味しく、簡単に、そして何度でも作りたくなる料理の方が僕は好きです。そういう経緯で毎度(炒飯ではなくて)と付け加えているわけです。理屈はここまで、美味しいのいきましょう!

理屈は理屈。「美味しい!」を再現していきたいと思います。

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