大急ぎで立ち上げです。間に合うかなぁ... うっかりしてました。土用の丑、今年は昨日7/23でしたね。でも、二の丑が8/4に来ますので予習です。まず結論から言うと、天然物の旬は、身に脂がのっている秋から冬の時期になります。 鰻は水温が下がると冬眠に入る性質があり、冬場に向けて脂がのるようになるためです。通常夏の時期は身が固いものが多かったんですが、技術の進歩なのか身がゴムみたいなものは無くなりました。まして、養殖物は時期を選びません。とはいえ「えっ 、じゃあなんで夏に鰻なの?」、ごもっともです。もともと鰻は万葉集に登場するほど昔から知られていた滋養強壮に優れた食材。その頃から食されてきた鰻ですが、広く認められるようになったのは濃口醤油が登場した江戸時代とされています。鰻といえばあのタレなんですけど、蒲焼の登場待つのには時間がかかったようですね、あの甘辛だれで焼く香ばしい鰻が美味しいですからね。ですが問題は、味の濃い鰻の蒲焼きは、暑い夏にはあまり売れないということでした。そこで、夏に売上が落ち込んでいた知人の鰻屋のために、平賀源内(江戸時代の蘭学者:1728〜1779)が「本日、土用の丑の日」と書いて、店頭に貼り紙を出したところ、大繁盛。それをほかの鰻屋も真似ていったそうです。「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という風習があったとされ、鰻以外には瓜、梅干、うどん、うさぎ、馬肉(うま)などを食する習慣もあったためと言われています。なるほど、『う』のつく食べ物に鰻を加えたわけです。賢いなぁ、平賀さん。さて、本題。市販の鰻パックを美味しく食べる方法です。一から焼き上げる人はそもそもこのブログは必要ないので無視してください。とある鰻加工業者の方が言っていた方法と、僕の経験論を交互に紹介します。①買った鰻についたタレは一度流水で落とすこと(加工業者様)、ただし、養殖物などの身が柔らかいものは洗わないでください(iketch)。業者様が取り扱っていたのは天然物で、ある程度身に弾力性があるものです。養殖物あたりだと、流水で崩れます(その代わり身はとても柔らかいです)。これ、着色料や強い味付けを落とすためだそうです。なるほど理にかなってますね。後詳しくはクックパッドさんなんかで調べてみてください。②フライパンで焼き上げる前に酒を加える(加工業者様)、養殖物は焼くと崩れやすいのでパックから皿に移し、酒を少量たらしラップした上で蒸すような感じでレンジアップしてください(iketch)。酒の使用は匂いを飛ばすためなんですが、ここら辺は同じですね。で、最後が違います。鰻はレンジアップ後、トーチバーナーで軽く炙ってください、こうすれば香ばしさが違います。焼き魚は「焼く」です。今回丑の日間に合わなかった方は二の丑の日で是非やってみてください。では、美味しいのいってみましょう!

ポイントは、鰻1枚に対して酒小1でレンジアップすることと、炙り鰻で、香りを立たせること!
チェーン店のじゃない、いわゆる鰻屋さんの「鰻丼」完成です。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事