ビヤホール(生)の時にも書いたんですが、今日はもっと詳しく「黒ラベル」について語りましょう。

まず、僕の各社のイメージです(ご覧になっている関係者の皆さん、忖度ありません。お許しください)。キリンさんは優等生。とにかく隙がない、そつなく僕らのリクエストに応え、美しく、優雅なビール群をラインナップしてきます。様式美とでも言いましょうか、どんな料理とも相性よく、クリアでわかりやすい。

サントリーさんは天才肌。たまに「?」な商品が登場します。でも、「サントリー プレミアムモルツ」を見て、買って、飲んでみてください。「麦芽、ホップ、天然水」以上です。これであの「日本と世界を代表する味」を実現するんです。何度も書きましたが「日本のビールの最高峰、到達点」です。

アサヒビールさんは努力を惜しまない、普通の人です。コツコツと、黙々と僕たちが呆れるくらい「努力を惜しみません」。これが重要。缶の飲み口や形状、厚さ、ガス圧、それに適したホップ、麦芽... とにかく尋常じゃない、手間を惜しみません。「アサヒスーパードライ」はその努力の結晶、産物だと思います。コクがあるならキレはない。そう、ならなかった。「コクがあるのに、キレがある」と言い放ってみせた、俺にだって「やれる、根性があるんだ」と前向いて見せたその姿に僕は心動かされます。

黒地に金のスターマーク。もはや戦闘機だよ。飲む前からその味が頭に浮かぶ「黒ラベル」。間違いなく「日本ビール界エース」の逸品。

そして... サッポロさん。ほんと、不器用ですよね(笑)。もうさ、燻し銀なんだよ、その存在が。時代や人に磨かれて、自らも磨いて、磨いて、磨き尽くして仁王立ちしている感じです。「ビール? あ、それ俺のことだ」こんな感じ。iketch54歳なんだけど、今、わかるんですよ。なんか、懸命にまっしぐらに走ってきたんだけど、よく考えたら自分の隣を同じようにまっしぐらに走っている奴がいたって感じです。そいつとはたどり着くゴールが違うかもしれない。でも間違いなく信念を貫いて全力疾走している奴が、そばにいたってことを、僕は忘れないと思う。

「丸くなったよな、実際」

と薄ら笑いを浮かべた時「丸くなるんじゃねぇ、尖ってろよ、それがお前だろ?」

そう言ってくれる親友。不器用だけどまっすぐ。「黒ラベル」って称号、僕らがつけたんだって? ちょっと照れ笑いしながら遠くを見つめる「黒ラベル」、あなたがいる。

主従関係じゃない、一対一の向き合い方だから、料理は気合い入れないと「黒ラベル」に飲まれます(負けます)よ。

1970年代は熱処理ビールが主役の時代。
飲食店で樽生ビールが人気だったことから、時代に先駆けて
1977年4月に「サッポロびん生」を全国発売。
1971年の生ビール比率が9%に対して発売以降は13%まで伸長。
サッポロ生ビール黒ラベルの歴史と生ビール時代は
ここから始まりました。
当時、黒いラベルが印象的だったことから
「黒ラベル」の愛称で広まりました。(サッポロビールHP/黒ラベルより)

HPをご覧になってください。決して歩みは早くありませんが、少しづつ、でも、着実に「黒ラベル」は進化してきた。1985年ついに「世界がうまい」と言い始めました。そして1997年「もっと、ビヤホールの生へ」をスローガンに日本のビヤホールにその名前を轟かせました。2010年「大人たちに愛されるビールへ」をスローガンに軟弱なアルコール飲料に群がるひよっこどもを蹴散らしました。大人たちはこぞって「黒ラベル」を支持したんです。

2026年「一口目のうまさにこだわりを」がキャッチフレーズとなりました。いいですか、もう違うゴールを目掛けて走り始めているんですよ「黒ラベル」。寄り添わない、馴れ合わない、我が道をいく信念が「黒ラベル」、今、そう教えてくれているような気がします。

「俺は俺。」

一生懸命、手ごねした大好物のハンバーグ。おろしポン酢と小口ネギでさぁ、どうだ!

手ごねした自慢のハンバーグで「黒ラベル」を迎えます。ちゃんと向き合いたいビールなんです。

「... 旨いもん作れたか(笑) なら、いいんじゃねぇか。ま、俺は俺だ、飲めよ」

なんか、そう言われた気分です。合わせない、引き立てない、主張するけど邪魔しない。きっと「黒ラベル」ってiketchが思っている以上に「色々なものに支えられ、世界を見てきた」大人なビールなんだと思います。

「丸くなってんじゃねぇよ。星になんなきゃ」

そう言って堂々と仁王立ちするその姿が歴史の中で磨かれてきた「腕っぷしの強い、1匹狼」の姿に見えてなりません。

「いいもの作るよな、サッポロさん。

ハンバーグはハンバーグ、俺は俺。そう言って笑っているような「黒ラベル」の確かな喉越しに、改めて感動しました。目を閉じながらこの逸品を作るために汗を流し、歯を食いしばったサッポロビールの職員方々に乾杯。

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