お子様メニューっていうのは、当然、お子様を意識して作りますよね? お子様ランチとか、お子様うどん、ラーメンとか、わんぱくプレートとか業種業態によって呼び名に違いこそあれ、大人の半人前くらいのサイズで仕立ててます。甘めの味付けやカラフルな色合いが特徴の、おもちゃ付きのお食事っていうのが僕のイメージです。どなたかが言ってましたが、ウルトラマンや仮面ライダーが支持される理由って「大人にも刺さるストーリーや設定」だからなんだと。実は子供ってそういう大人のリアリティって憧れがあります。でも、いきなりカレー、ラーメンとかの10辛とかわさびを効かせた握り寿司にはいけないんですよね。そのボーダーにある料理をやってみようと思いました。大人と同じサイズのラーメンや牛丼、大人サイズのランチやカフェ飯などいろいろありますね。どれにしようかな〜

特製肉味噌の旨みとふんわりかきたまの食感。甘めのつゆで仕上げた渾身の一杯、完成です!

決定。iketchは元々麺職人ですから「麺」で大人への階段を登ってもらおうと一仕事しました。iketch特製「かきたまそぼろうどん」です。発想はお弁当の「三色弁当」でした。「炒り卵、肉そぼろ、でんぶ(もしくは鶏の照り焼き、青菜など)で彩豊かに仕上げた定番弁当です。コレなら大人にも刺さる。大人はほっこり、子供はニッコリ「僕の一人前!」です。つゆはいつも創味の麺つゆなんですが、数十年ぶりの桃屋さんでいきましょう。ちょっと甘めのコク深め。仕掛けは希釈した麺つゆに水:片栗粉=1:1のとろみ粉で少しとろみをつけること。ふんわりとかきたまを仕上げたら、自家製肉味噌と青ネギをパラリ。どうです? 彩も綺麗で大人も大満足の「かきたまそぼろうどん」の完成です!

肉味噌がテカっているので納豆に見えるかもしれませんが、光に反射した肉味噌です(汗) 肉味噌の旨みがシンプルなおつゆにジワ〜っと溶けていきます!

子供ってこんな簡単な1品が心に刺さるものなんです。「面倒くさいな〜 生卵ポン! でいいじゃん!」って言われるかもしれません。

違うんです。「うちのお袋がよく作ってくれたうどんって、かきたまのヤツでさ、肉味噌とか乗っけてんの。笑うよね〜 でも、久しぶりに食べたいな... 」 きっと大人になった子供ってこんなこというんですよ。それ「お袋の味」。こんなレパートリー増やしましょ。どの料理が子供の心に刺さるかなんて、iketchだってわかりません。でも、心がこもった「母ちゃんの味、お袋の味」はいつまで経っても忘れないもの。ステキなお袋さんになってください。

うんうん、親父の味じゃない。お袋の味だ、これ。何気なく食べた後に「母ちゃん、ごちそうさま」って思う味。

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