って、偉そうに言ってますけど真新しい料理ではありませんよ! 切り干し大根の煮物に貝の旨みが乗っかってる味をイメージしていただけると良いです。そりゃ、ご飯も進みますし、お酒の肴にもうってつけです。ところで、前回紹介した「八杯豆腐」なんですが、実は江戸時代の庶民のおかず。今月はいくつか江戸時代の庶民のおかずを紹介してみます。古きを尋ね、新しきを知るみたいな感じで行きますよ! ところで当時は士農工商なんて言われてて、身分は武士、農民、職人、商人っていう順番みたいなんですが、食事の事情は少し違ったようです。食事の内容は上級武士>下級武士、庶民>農民でした。大名とか上級の武士になると毎日魚がついてきて、下級武士、庶民くらいだと魚料理は月一くらい、農民に至っては米を年貢で収めるため白米に粟やひえなどを混ぜておかずもなしで食べることが多かった(江戸)んだそうです。地方民だと米以外の食文化が発達していたのも頷けますね。ただ、ファストフードは花盛りでそば、天ぷら、寿司、鰻の蒲焼なんかが屋台で売られ、物売り(豆腐や野菜、魚介など)も定時にお決まりの場所までやってきていたそうです。なるほど、それならちょっと変わったものも食べられそうですね。「貝ひもと切り干し大根の煮物」は江戸庶民の料理です。干した大根と貝ひもなんて、高級食材ではありませんが日々の食生活に楔を打ち込めるだけの「また、食べたい!」感ある料理です。気の利いた江戸庶民の知恵をちょっと拝借しましょう!

貝ひも、切り干し大根、油揚げのシンプルな美味しさ。いつも貝ひも代わりににんじんですが、こいつは「アリ」だな!

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