和食の柱となる「だし引き(だし取り)」。20年以上も仕事でだしを取り扱ってくると、その大切さや大変さもよくわかります。少子化や、個食/孤食の増加といった影響も受け、1Lのだしも使いきれないご家庭、個人の方もいらっしゃますよね。僕はもともと、料理が好きだから飲食のお仕事をしてきたわけですが、個食/孤食向けの調理済み商品って味が強いのでNGでした。なので、頑張ってだしを引き、だし殻で惣菜を作ったりしてきました。でも、一般の方々だとその発想も中々出てこないんじゃないかと思います。ユネスコ文化遺産にも登録された和食って日本人の心じゃないですか、なんとか利用したい。「だしの文化」を継続したい思いを強く抱いていました。そう思って顆粒だしから始まる一連の料理の数々を紹介してきたんです。そんな同じ思いを抱いていらっしゃる企業が「感動を、けずりだそう。」のキャッチフレーズでお馴染みのマルトモさんです。昔からずっとお世話になってきたマルトモさんとのまさかのご縁に感謝、感激です。「(かつお節でフードロス対策!)だし取り後のだしがら活用レシピ募集!」に参加させていただくことになりました。ところで、かつお節のだし殻栄養素ってどれくらい残っているかご存知ですか? 理論値ですが、たんぱく質では85%、うまみ成分のうちグルタミン酸は94%が残っていると言われています。ちょっとちょっと、これ捨てたらダメなやつじゃないですか! 彩の国埼玉より「マルトモだし部」発足です!


