スーパーの天ぷらって皆さん、どう召し上がっていますか? そのまま、温めて、もしくは何かの具材にとアイデアは様々だと思います。仕事で長いこと揚げてきたんですが「サクッと、フワッとして、タネ(具材)が旨い」が信条です。いい食材なら立ち食いの感覚で、お酒も準備しておいて揚げながら食べたりします。そう、これが断然美味しい。でも、逆に作り置きの天ぷらが乗っかって出てくるうどんや、そばってなんであんなに美味しいんでしょうか? 背脂の入ったラーメンじゃないんですけど、脂がつゆをマイルドにしてくれてるんですよね。醤油や塩って元々尖った味がする調味料です。そのままのつゆもキリリとして旨いんですが、油を溶かすと口当たりが優しくなります。マヨネーズや、ドレッシングなんかも同じ感覚です。それにつゆの中で天ぷらがしだいに旨味を吸って美味しく、温かくなるという効果も見込めます。相乗効果です。じゃあ、そばやうどんがないとお惣菜コーナーの天ぷらって買っちゃいけないの? となりますが、そんなことはもちろんありません。スーパーの天ぷらなどは形が崩れないようにコーンスターチなどを使っています。小麦粉だけだと時間の経過でべちゃっとしたり、剥がれたりするからです。で、入れると形が崩れない代わりに硬くなります。サクッとではなくザクザクした口当たりになってしまうんです。それで一工夫。レンジで軽く火入れして、フライパンで油を飛ばしつつカリッと焼いてあげることです。これでザクザクした食感がカリッとした食感に戻せます。僕はそれにもう一工夫します。その「焼いた天ぷら」(ちょっと変な表現ですが)を卵とじにしたり、あんかけにしたり、揚げ出しにしたりして気の利いた一品に仕上げるんです。どれも10分かかりません。今回はちくわ天うどんで使った残りを焼いて、なめこつゆにもうちょっととろみをつけて、三つ葉で仕上げました。もちろん「カリッと、トロッと香りよく熱々」です。むしろ惣菜コーナーの揚げ物は自分のために料理を途中まで手伝ってくれているんだくらいに思っていいんじゃないでしょうか? 豊かな食生活ってあるものじゃなくて、自分で作るものだと思います。

トロ〜リなめこあんかけがカリッとしたちくわ天に絡む、お酒が恋しい一品に仕上げました。
600w30秒でレンジアップしたちくわ天をフライパンで焼いただけです。これで準備完了。
今回レシピは載せません。ヒントは「なめこ」「あんかけ」をブログ内で検索してみてくださいね。宿題です(笑)。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事