かつおだし(黄金のだし)を使った料理対決をすれば、おそらく「姐さんなら、だしの特性を活かして、こういうの作るだろうな」と考え「蕗と鶏肉の炒り煮」を紹介しました。で、僕ならこうするかな... ということで「とんかつ茶漬け」を作っていきますよ。とんかつといえば新宿すずやさん。もちろん、とんかつ、他揚げ物なんでも美味しいんですが、「すずや名物」とメニューにも書かれている、すずや発祥のとんかつ茶漬けを、僕は推してます。もとは従業員のまかないメニューだったそうです。1950年代、冷えてしまったとんかつをあっためて食べよう、と熱々のお茶をかけて食べていたところから始まったそうです。当時は従業員のまかないメニューだったものが、当時の常連さんから裏メニューとして拡がり、いつしかお店の看板メニューにまで成長したんですね。現在はにんにく生姜味とか、ハバネロ味とか色々あるみたいです。もぅ、長いこといっていないなぁ。ここでは記憶を頼りにiketch流とん茶でいきます。ネットレシピには揚げたてタイプとか色々あるんですが「冷めたとんかつを熱々で頂く、賄い料理」というコンセプトをそのままテーマにしてみます。ポイント①「市販品のとんかつを美味しくする」、ポイント②「味の変化や食感の変化を熱々の中で感じさせる」、③「誰にでも作れるハードルの高さに仕上げる」を掲げました。いいですね、うまくいきました。まず、冷めて食感も落ちたとんかつに本かえしとかつおだし(めんつゆと水で調理可能)のつゆを吸わせて旨みをあげ、失われた食感を大根と水菜でフォローします。次に熱々の昆布茶で旨みを広げ薬味と、食感の違う香の物で「茶漬け」にアクセントを加えます。最後に家にあるもので調理可能というところです。どうでしょう、姐さん?

熱々のお店の味をご家庭で! とんかつがくどさを感じさせないあっさりした仕上がりです。
美味しく頂くひと工夫。お店の知恵って日常に活かせるものばかりなんですよ!

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