さつまいもが市場に並び始めましたよね。前年収穫のもので、まぁ、べにはるかとかはそれなりの値段なんですが、千葉県産、茨城県産のべにあずまとか高系14号あたりは値段も安くてお値打ちです。さつまいもは早期収穫が8月頃からで、9〜11月に収穫期を迎えます。ところが9〜10月あたりはまだ甘味も少なくて、美味しくなるのは12〜2月になります。よく秋の味覚に数えられるさつまいもなんですが、美味しいのは冬というのは意外ですね。そういったわけで、秋口に出回るものは炊き込みご飯や、さつまいもの味噌汁なんかに使うと甘さが強く出なくて美味しく仕上がります。今出回っているものは寝かせていたものが多く、甘みが増していてお菓子や、焼き芋、ふかし芋なんかにむきます。ただ、収穫量との兼ね合いがあるので、少ないとそれなりに値がはります。でも、千葉産べにあずまの安価な良品が手に入ったので、「大学芋」を作っていきます。タイトルに蜜濺紅芋(ミーチエンホンユイ)とあるように、中国起源の料理になりますが、現地のものは黒胡麻をかけないそうで、他のレシピは同じだそうです。問題は、「なぜ、大学芋と呼ばれるのか?」ですよね、気になったんで調べたのですが、昭和の初め頃、東京・本郷の定食店がルーツと言われています。 近くの東京大学の学生の間で人気となり、程なく大学芋と呼ばれました。 サツマイモを油で揚げて、蜜を絡めるといったシンプルな作り方で値段も安価だったため、当時お金のなかった東大生たちに大ヒットしたそうです。諸説ある様ですが、この話が主流っぽいです。さつまいもは食物繊維、カリウム、カルシウム、ビタミンC、E、葉酸などを含んだ栄養価の高い野菜。食べ方も様々ですが、できれば、その甘さや食感を生かしたいですよね。そんなわけで、甘くて美味しい「大学芋」、作ってまいりましょうか!
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大学芋:蜜濺紅芋(ミーチエンホンユイ)
さつまいも中2本(500gくらい)、サラダ油(さつまいもが2/3は浸るくらい)、大学芋たれ(ザラメ砂糖大4、水大2、醤油大1)、黒胡麻大2
1:さつまいもは洗って縦半分にカットしてから、一口大になるようにカットし、水に10分浸漬する
2:フライパンに油を注ぎ目安150〜165度くらいに熱してサツマイモを入れ5分揚げる。取り出して休ませる
3:揚げ終わったら油の温度を180度くらいにあげる、その間に手鍋に大学芋のタレを入れ弱火でザラメを溶かすように混ぜる
4:再度サツマイモをフライパンに入れ目安2分くらい揚げる(2度揚げで、周りを固めカリ、ホク状態にする)
5:火を止めて黒胡麻とサツマイモを手鍋で絡める
6:器にもり、完成
※冷めても食べられますが20〜30秒レンジアップすると糖蜜が溶けて食べやすくなります。