過去「サンドイッチ月間」で様々なサンドイッチを紹介しました。なぜか休みの日の朝食はサンドイッチが多いので、今回は「祖母の懐かし卵焼きサンドイッチ」と「ハウスクリームシチュー(ひき肉入り)」を作っていきます。

今回はちょこっとアレンジです。きゅうりの瑞々しさでパサついたサンドイッチが劇的に美味しくなりますよ!

子供時代、ある一定の食材が食べられなくなる現象っておきませんでしたか? 僕だけなのか分かりませんが実際ありました。iketchはほぼ好き嫌いのない子だったんですが、幼少期にどうしてもクリアできないものや、食べられなくなってしまったものがあるんです。もちろん、今は克服できていますし、なんなら、大好物です。しかし... ちょっと振り返ってみました。

・ホワイトアスパラガス→祖母は何故か缶詰のこれをよく買い、料理に使っていてその匂いと食感がダメでした。

・ゴーヤ(にがうり)→おそらく下処理の問題かな。苦すぎて食べられませんでした。

カレー→作りすぎ(回数)。夜カレー、朝カレー、給食カレー、夜カレーというのが多々ありました。後日僕が大好きだったので、作り続けたのだと言われました。僕がいけなかったのでしょうか...

シチュー→作りすぎ(特に肉は常に残していました)。台所に「ハウスクリームシチュー」の箱があったり、スーパーに買い物に出かけた時にカゴに入れたのを確認すると若干無言になりました。

僕と姐さんは料理人になりましたが、母親がわりの祖母は大正生まれ、戦前、戦中、戦後ととにかく食べ物にも苦しんだ世代です。贅沢なんて言えませんし、そもそもそんな調理技術を持っているはずがありません(食材もなかった時代ですから)。ゴーヤ、アスパラについては当ブログ内を検索してくださいね。克服したエピソードを語っています。で、カレーはまぁ、当然として、問題はシチューですよね?

ある日、突然、おいしくなったんです。本当に、突然。祖母の話では僕が「大好きなはずの肉」を残すので不審に思い、「カレー、シチュー用カット肉」の購入をやめ、ひき肉に変更したんだそうです。? ? ?

下処理したホクホク野菜に、ベーコンと豚ひき肉で旨みと食べ応えを乗せます。仕上げはコーンとブロッコリーの食感でメリハリをつけます。噛むのが楽しい、そんなシチューです!

多分、お肉が... だったんだと思うんですが、そこはもう思い出せません。

そういえば、カレーもひき肉に変わっていました。もちろん、僕のことを思っての愛情だから手を合わせるくらい嬉しいことなんですけど、流離の調理師iketchとしてはそこで納得していてはいけないんです。なぜ、ひき肉なら食べられたのか、そこです。

おそらく、肉の炒めの処理が甘かったのではないか、そのために臭みが残ってしまったんじゃないかと考えました。ひき肉の時は美味しく食べられていたので、煮込んだ時のアク取りなんかはバッチリだったはずです。炒め時の火力が弱かったか... そこで臭みを伴った汁が出てしまい、煮込み時に一緒に煮込んでしまったか? 詳細は今更なんですけど、使っていた調理器具(鍋、ガスコンロ、カットした食材)の影響もあると思います。ですが、一番はやはり「肉の炒めの時に何かあった」と考えるのが妥当だと思います。結局、その鼻につく匂いがせっかくの料理を今ひとつにしてしまっていたんだと思います。

祖母の料理は素朴だけど、美味しかった。特に鶏肉の煮込み料理や漬物、汁物、ご飯の炊き方は絶品でした。古来の宮崎の人ですから「豚肉」なんてそんなに調理しません。でも、きっと「鶏肉」ばかりだからとか、「他のお肉」も食べさせたいと思って頑張ってくれたんだと思います。なんか... おばあちゃん、本当にありがとうって思います。でね、その愛を受けて育った姐ちゃんと僕だからこうなれたんだと思います。

おばあちゃんのサンドイッチはきゅうり入ってません。玉子フィリングじゃありません。薄味だから塩が必須です。卵焼きパサパサです。だから、おばあちゃんにプロの自分が少しお手伝いさせてもらいました!

まず、サンドイッチは塩胡椒で少し味付けした薄焼き卵(パサパサ)をマヨネーズを塗ったパンの上におき、冷えたきゅうりをスライスし、さらにマヨネーズをしたパンで挟みました。きゅうりを挟むことでしっとり水分が出て食べやすくなるはずです(薄切りトマトなんかもいいですね!)。

シチューはもちろん「ハウスクリームシチュー」なんですが、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、ひき肉のiketch家定番に加え、コーン、ブロッコリーを加えました。お肉の処理に関してはみじん切りにしたベーコンを炒め、出た脂でひき肉をしっかり炒め旨みをのせています。もちろん、野菜類はレンジで火入れした後肉と炒め合わせ、煮込みではバッチリアク取りをしました。作り方はパッケージ記載の通りです。

ちょっとおしゃれにしてみましたが、大切なのは思い。実際はサンドイッチとコーヒーという夜食でしたが、「無理をするな、でも頑張れ」という思いが伝わってきました、ありがとうおばあちゃん。

祖母が生きていたなら目を丸くしてると思います。きっと「おいしいねぇ」と言ってくれるはず。きっと姐さんも笑ってる。洋食好きなハイカラおばあちゃんでしたから。今日は僕だけでいただきます。二人の調理師を育てた祖母に感謝を込めて。

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