その当時もそうだったんですが、酒税法の改正に伴い「ビール、発泡酒」の酒税率が引き上げられるとかでビール会社各社で試行錯誤、試験醸造が繰り返されていた中、大豆たんぱくを使用し、黄金色のアルコール飲料開発にKIRINは成功しました。「のどごし(生)」誕生の瞬間です。

当時僕は「豆でビール作ったのかよ!?」
と驚きが隠せませんでした。これなら「麦芽使用率は関係ない」からです。酒税法は麦芽使用率で変わってきます。これなら税金が商品に反映しません。担当した「チームキリン」の底力というか、執念を感じます。詳しくは例によって「KIRINブランドサイト のどごし(生)」をご覧になっていただきたいんですが、もう、とにかく「理詰め、理詰め、実験、検証」の繰り返し、苦しみながらこの一本を作り上げた苦労が偲ばれます。
「所詮、ビールもどきでしょ」
確かに見た目はそうです。麦酒とは違う「鼻に抜ける香り」も確かに違います。でもね、KIRINモノづくりスピリットがここで輝くんです! 「似たようなアルコール飲料を各社は出してる。でも、私たちはのどごしの良さと、うまさにこだわり抜く」、これをやってのけました。もう20年前の話です。iketchの感想は「ビールの代替品ではない、豆酒。軽い口当たり、爽快なのどごし。日本人が大好きな旨みも十分。まさに太鼓判」です。これこれ、これビールじゃ無理。出せないんだこの爽快感。スーッと酔いがくる。気持ちいい酔いがくる。飲みごたえや重量感はそりゃビールに比べれば落ちます。だから言います。

「ビールと比べんなよ。商品を見てあげてくれ。お前、作れんのかこんなうまい豆酒」
と。「のどごし(生)」は各社に出遅れたスタートだったかな。心配してました、iketchも。KIRIN頑張れって。待望のこいつを口にした時「やったね、KIRIN。これ先頭を突っ走るうまさだ!」と感動しました。 似たような商品群は他社にもありました、消えていったじゃないですか結局。でも、「のどごし(生)」は負けませんでした。何度もリニュアルを続け、今は大豆たんぱくで作ったとは思えないような1本に成長しています。ほのかに感じた「豆の香り」はほぼありません。アルコール度数も、醸造方法も「繰り返し繰り返し」改善がなされた結果、他が真似できない存在に成長したわけです。
この苦労を見つめてきたから「のどごし(生)」には特に頑張って欲しかったんです。ライバルたちが消えていく中、先頭をすごい勢いで走り続けるルーキーはやがてカテゴリーエースへと成長し、今、ベテランの「豆酒」となりカテゴリーを牽引しています。「 のどごし(生)」は、2026年10月の酒税法改正に伴う増税により、価格が引き上げられる見込みです。お前、いっつも苦境に立たされてんな(苦笑)。税率変えられても、そこで踏ん張るんだな、戦うんだな(涙)。よし、
「日々のiketchの晩酌メンバーに戻ってくれ。付き合うよ」
KIRIN、胸張ったな。譲らないんだな。あってる、あってますよ。それなら「のどごし(生)」を愛する人はついていく。
僕はこいつの苦労を知ってる。馬鹿にされたことも知ってる。ここまで色々あったよな。だからKIRINは見捨てない。iketchは見捨てない。大丈夫、風向きは変わる。胸張ってますらお立ちしようぜ、のどごし(生)! みんながその実力を認めた一杯、「美しく、居る」のはお前、「のどごし(生)」だ。









