もうさ、タイトルが言いたかっただけってのもあります。これ、名言なんだよな〜 コクがあるならキレはないし、キレを求めればコクは弱まる。それが当たり前だった時代です。その中で表題の「コクがあるのにキレがある」と言い切ってみせたアサヒビール。驚きと羨望の眼差しが日本国民から向けられました。

缶の色、別に今では珍しくもないんですが「銀色」。当時ビールに、銀、赤、黒なんて配色はなかったんです。
「どんなビールなんだろう... 」
そりゃそうなります。挑戦も、冒険も、公算も色々あったでしょう。「飛び込め!」というのは容易いでしょう。でも、アサヒビールで働く皆さんには家族もいれば守るものもある、それでも挑戦した人々の美しい物語、それが「Asahi SUPER "DRY"」なんだと思います。1987年、ビールに「辛口(ドライ)」という新しい概念を生み出した「Asahi SUPER "DRY"」が誕生しました。「さらりとした飲み口、キレ味さえる、いわば辛口の生ビール(この表現、今でもゾクゾクします)。」というコンセプトの下、奇跡のビールが誕生した瞬間です。
「こんなビール、飲んだことない! キンキンに冷やして旨いビールだ!」
信じられないかもしれませんが、販売直後あまりの反響の凄さに生産が追いつかなくなり、アサヒビールが謝罪広告を出すという前代未聞のイベントが発生しました。若い頃、自分の店では「一番搾り(KIRIN)」を売り出していたんですが、欧米の方が来店されると必ず「スーパードライアリマスカ?」と聞かれました。「ノー、KIRIN」というと出て行かれる方も珍しくありませんでした。すごいものだということは海外の方々も知っていたということです。iketchは「一番搾り」派。その僕ですら、危機感を覚えたものです。ブランドでこんなに変わるのか、と。
そのライバルを改めて口にしました。
「いいな、今の時代、副材料に米とコーンスターチ使ってるんだ。あってるよ、アサヒさん。旨いことが大事なんだよ」
そう、思い嬉しくなりました。麦芽100%に各社がこだわる中、副材料に日本人が愛する米を使う。いいじゃないか、あの抜群のカミソリのような切れ味は「日本酒の命、米」。何を他の国に忖度する必要がありますか。ビアじゃない、ビールでいいんだよ! iketchはそう思いました。これが日本のコクとキレ。米が麦酒をうまくするんだ。2026年待望のリニュアル。おめでとうございます。もう一口。
「いい、旨い! コクとキレのバランスは4社(サントリー、キリン、サッポロ/敬称略)で一番だ!」
時代に合わせて変えて行かなきゃいけないものは当然あります。でも、変えないものを見極めて守り、進化、深化させていくことが大切だと僕は思います。やがてそれは人々の真価となり、神化されると信じます。


とにかく、Asahiさんってかっこいいんだよ。僕らに寄り添ってくれるくせに。知ってます? 「Asahi SUPER "DRY"」が誕生した時のキャッチフレーズ「この味がビールの流れを変えた」。めちゃくちゃかっこよくないですか? 流れ、変えられないですよ普通の努力じゃ。
負けてらんないな。ステーキは専門外だが、こちとら焼き物歴もうすぐ30年だ。見せてやるよ、おいらも、本気。
コーポレートスローガンで一番好きなのは2013年。すべてのお客様の「うまい!」のために。明確だよな。誰のために戦ってるのかすぐわかるスローガンですよ。「この味が... 」と胸張るくせに、「すべてのお客様の... 」といつも僕らの隣にいる、そんなアイツ。天才、優等生、一匹狼にはわからない、「普通の人の普通じゃない頑張り」。銀色の甲冑を身にまとったサムライ、ここにあり。

追記:日本の家庭に美味しい生ビールの文化を持ち込んだのは「アサヒビールさん」ですよ〜♪
2026年10月、いよいよ酒税法改正。混沌とするビールカテゴリーの中朝日を背に、銀の甲冑を身につけますらおだちするサムライよ、あなたは何を見る、何を目指す?









