プレミアム勢に立ち向かう、クラフト勢! その結末やいかに!? って感じでその動向が気になって仕方がないiketchです。いよいよですね、酒税法改正。色々なエントリーラインのビールを紹介してきた「美居る。 2026」なんですが、今回は「SPRING VALLEY シルクエール」です。過去、クラフトビールで紹介した逸品で、KIRINさんが製造しているんですが、あくまで「SPRING VALLEY」というブランドを全面に押し出しています。エントリーラインの「一番搾り」や「ラガー」と比べて、やや割高感があるビール群に「SPRING VALLEY」はいます。このビールが僕らに訴求するものってなんなんでしょうか?

大人しい見た目に反して。喉にしっかり応えてくれるビールです。あっさり味の肴と共に。

「日本のビール文化に、あそび心を。
大量生産や効率化ではなく、ビールの可能性そのものに向き合いたい。
その志を胸に立ち上がったのが、SPRING VALLEY BREWERYです。
私たちは、まっすぐなビール愛で、
驚きと発見のある「おいしいビール体験」をお届けし続けることを、ここに約束します。」(SPRINGVALLEYBREWERY HPより)

SPRING VALLEY BREWERYは別サイトで展開されています。KIRINさんが作ってはいますが、あくまで商品は「SPRING VALLEY BREWERY」なんだという強い意志を感じます。当然、KIRINマークもありませんし、「KIRIN」のロゴも探さないといけないくらい小さく刻印されています。

1870年、「スプリングバレー・ブルワリー」は横浜で産声を上げました。ウィリアム・コープランドという一人のノルウェー出身のアメリカ人が故郷から遠く離れたこの地で立ち上げたのが「スプリングバレー・ブルワリー」だったのです。​やがて、美しい水が湧きあがる泉の谷につくられたこのブルワリーは、日本のビール産業の礎となりました。

21世紀、KIRINは彼のパイオニア精神に敬意を表し、SPRING VALLEY BREWERYの名を冠したビールをつくりました。これが「SPRING VALLEY」の最初の一歩となりました。

プレミアムとは、本来「買う権利や売る権利に対して付けられる価値のこと」を指します。そうではなくてKIRINはクラフトと言いました。「手作り」や「技術」にこだわる思いを知ってほしいとの願いが込められているんです。KIRINのモノづくりスピリットの原点だと僕は思います。

この効率化が叫ばれる現代社会において、KIRINが頑なに守り抜こうとするものってなんなんでしょうか? ビールなんて所詮「アルコールの入った炭酸水」でしょ、って言った時...

「違います。そうじゃないんです」

とSPRING VALLEY BREWERYが答えるでしょう。楽しんでほしいのはもちろん香りや味。でも、「手作り」や「技術」にこだわる思いをわかってもらいたいんじゃないでしょうか? 先進技術による効率化、均質化による大量販売は大切だし、続けていかなきゃいけません。反対に手作りによるこだわりを最新鋭の設備と技術で守り抜き、未来に伝えていくのも大切な使命でしょう。

「向き合う覚悟を 'あそび心’ と言い切ってみせるその姿が美しいんだよ... 」

できないよ、KIRINさんじゃなきゃ。モノづくりの根底に流れるものは同じ。僕は思う。

SPRING VALLEY BREWER≒KIRINなんじゃないかって。今日はそのラインナップの一つ「シルクエール」に合わせたい一品を紹介します。きめ細かなふわとろの泡と、華やかな香り。シルクのような上質でまろやかな口当たりのホワイトエールタイプです。

「やっぱ、魚介がいいな〜  気の利いたヤツいっときますか」

用意したのは「生蛸のカルパッチョ。

生だこは半解凍のものを薄くスライスするんですが、苦手な人は魚屋さんにお願いしてくださいね。

「... 美味しい。いいね」

ビールを知る人の上質。そんな感じがします。ポン酢にオリーブオイルを合わせたカルパッチョもいい仕事します。美居る。いつまでも美しく居るのは誰か? 目が離せなくなってきましたよ!

どうする、どうなるビール戦争。目が離せませんよ!

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